山岳テントリネルの設営撤収

コツをつかめば
テント設営は自由になる

SABBATICAL
設営・撤収パーフェクトガイド

LEVEL UP 編

富士山に登頂した先のこと

テント泊デビューへの道

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STAFF|もっちゃん


7月に富士登山へ挑戦し、念願のご来光に包まれる達成感を味わったもっちゃん。その感動も冷めやらぬうちに「もっと登山を楽しみたい!テント泊もしてみたい!」という想いが膨らみ、新たな挑戦『テント泊デビュー』を決意しました。キャンプ経験はあるものの、山用テントを選ぶとなると少し不安……。そこで、山岳用テントについて詳しく教わるため、SABBATICAL|サバティカルのプロダクトディレクター(MD)である河合さんにお話を伺いました!

今回お話を伺うのは--     

SABBATICAL MD|河合さん


どれだけ豊かな自然に出会い、特別な時を過ごせるか。 バックパックに衣食住を詰め込んで旅する「自由さ」に魅せられ、マイペースにアウトドアを楽しんでいます。刺激も平穏も 。フィールドで生まれる最高の瞬間やワクワクする体験はアウトドアの醍醐味です!

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河合MD

前回のチャプターでお話しした通り、取扱説明書を見ながら、ペグやポールの数が合っているか、傷がないかをチェックしましょう。

また、設営の前に|事前にやることも併せて確認してください。

設営の前に|事前にやることを確認する >

※事前に確認するのがおすすめです

RYNEL|リネルの設営

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河合MD

登山やバイクツーリング、徒歩でのキャンプなどと相性抜群のリネルは、リネル1(1人用)とリネル2(2人用)の2サイズを展開しており、奥行きと高さに違いがあります。
リネル2|W210cm×D120cm×H100cm
リネル1|W210cm×D90cm×H95cm

どちらも長さ(長辺)は210cmで同一。一般的な登山用マット(長さ180〜185cm程度)を縦に敷いても頭元や足元に少し余裕があり、大人1人が真っ直ぐ横になるには十分な長さを確保しています。

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高さ|5cmの差
・リネル2(100cm): 室内で着替えをしたり、あぐらをかいて過ごしたりする際に上部にゆとりのある設計です。
・リネル1(95cm): 軽量化のために高さをやや抑えています。座った際に頭が天井に触れにくい最低限のクリアランスを確保しています。

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横幅|30cmの差
・リネル2(120cm): 登山用マット(幅60cm)を敷いても60cmのスペースが残るため、大型のザックや濡らしたくない装備一式を室内へ余裕で持ち込めます。また、大人2人で横になることが可能な広さです。
・リネル1(90cm): ミニマムなソロサイズです。一般的に登山用マットの幅が50〜60cmですので、マットを1枚敷くと残りのスペースは30cm程度になります。着替えや小さなバックパックを脇に置く程度のミニマルな広さです。

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河合MD

リネルに付属している4本のロープをもやい結びにしたら、早速設営を始めましょう。
もやい結びの方法などは設営の前に|事前にやることのチャプターで詳しく説明しています。

メインポールは2本とも同じ長さのため、迷うことなく直感的にセットしていくことができます。

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巾着式の収納袋に入っている、①アウターテント②インナーテント③ポール④ペグを取り出していきます。

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最初はアウターテントにインナーテントがセットされていない状態で袋に入っているので、まずはアウターテントにポールを通して、セッティングを進めていきます。

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アウターテントの表と裏ってどっちがどっちかわかりにくいですね・・・どっちが・・表ですか?

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表裏が分からなくなったときは、縫い目とシームテープ(写真参照)をチェックしてみてください。縫い目が出ているのが外側(表面)で、防水のシームテープが貼られているのが内側(裏面)になります。あとは、プリントされているロゴの色が濃い方が内側になります。

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もっちゃん

初めて張るときに、表と裏、ちょっと勘違いしやすいかもと思いました!

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プリントの色が濃いこちらが内側。

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外側から見たロゴはこんな見え方です。

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河合MD

裏表を確認したら、2本のポールをスリーブ(ポールを通す筒状の布地)に通していきます。
ポールは2本とも同じ長さなので直感的に設営を進められると思います。
イラストの青い点線がポールを通すスリーブのラインです。このスリーブにポールを通すことで、アウターテントが自立します。

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スリーブの先の片側の袋とじになっている部分が最終点になるので、ここに向かってポールを通していきます。

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袋とじの反対側はポケットになっています。ポールをスリーブに通し切ったあと、このポケットにポールの端を差し込むことでテントが自立します。

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では早速、2本のポールをスリーブに通していきましょう。スリーブの入り口は、天井中央でX字にクロスしている部分と、ポケットの真ん中あたり(青丸部分)にあります。

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青い矢印で示したスリーブの入り口から、先端の袋とじに向かってポールを通していきます。

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ポールを通すときは、ポールを押し進めるのではなく生地を手繰り寄せるイメージで通します。

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袋とじの最奥(先端)に突き当たるまで、しっかりとポールを通します。

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河合MD

TIPS

ポールを通す際は、必ずスリーブの先の袋とじの最奥(先端)までしっかりと届いているかを確認しましょう。最奥まで届いていない状態で無理にテンションをかけるとポールに不均等な負担がかかり、折れや曲がりの原因になってしまいます。

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アジャスターの長さは、一番緩めた状態でポールを通していきます。

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アジャスターが縮まっている状態だと、テンションがかかりすぎて最後にポケットにポールの端を差し込むのが難しくなるので注意しましょう。

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河合MD

TIPS

撤収の際、アジャスターを引いた(縮めた)状態のままにしてしまうと、次回設営するときにまた「きつい状態」からスタートすることになってしまいます。片づける時は基本的には半分くらいか、アジャスターを緩めておくクセをつけておくと、次の設営が格段にラクになりますよ!

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え、こんなにテンションかけてだいじょうぶですか・・!?ポールが・・折れそうです!

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安心してください。テントはテンションをかけることで自立します。少し強めに力を入れて、ポケットの部分にポールの先端を差し込みましょう。

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2本のポールの先端をポケット部分に差し込みます。

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2本のポールの先端をポケット部分に差し込んだら、テントのバランスを整えます。スリーブのよれている生地を伸ばしましょう。

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もっちゃん

え!?
すごい、軽いです!!片手で、ほら!

山用のテントってこんなに軽いんですね!

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河合MD

TIPS

自立式テントの大きな魅力は、ポールを通すだけで形が立ち上がる扱いやすさと軽量な点です。設営後でも「好きな場所へ手軽に移動できる」ため、地面の凹凸が気になったり、風向きが変わったりしても簡単に最適な位置へ修正が可能です。また、撤収時には本体を持ち上げてひっくり返すことで、「内部に入り込んだ砂やゴミを簡単に払い落とせる」のも実用的なメリットです。

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ポケット側のポールに面ファスナーをまきます。1本のポールに付き1個付いていますので、合計2か所を固定します。

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仕上げにアジャスターを2か所引いて張りを整えます。

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河合MD

TIPS

アウターテントをセッティングした後は、インナーテントを取り付けていきます。この作業は初回だけでOK!一度取り付けておけば、次回からはセットしたまま撤収・設営が可能になります。構造を理解しておくと、インナーテントを外して「アウターのみのシェルター」として使う時にも対応できます。

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インナーテントを広げ、アウターテントの中にセットしていきます。

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インナーテントの入り口が手前にくるように向きを合わせ、まずはフロア奥のバックルを2か所固定します。

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バックルは床面に合計4か所、ポールの先端部分についています。

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奥のバックルが固定出来たら、続いて手前のバックルも同じように固定します。

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天面についているリングにインナーテントのトグルを吊るしていきます。奥側から作業します。

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これでインナーテントの取り付けが完了です。

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河合MD

TIPS

テントが自立したらテントの設営場所を決めていきます。できる限り傾斜や凹凸のない平らな場所を選びましょう。わずかな傾斜でも就寝時に体がずれ落ちて浅い眠りの原因になるため、石や木の根を取り除いて水平な土台を整えます。

実際のフィールドでは好立地を見つけることは難しいですが、可能な限り快適に過ごせる場所にテントを設営しましょう。

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今回サバティカルで採用しているのは、強度と軽さを併せ持つジュラルミン製の「Vペグ」です。

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V字の溝が土を噛んでしっかり固定できるため、柔らかい地面でも抜けにくく、重ねてコンパクトに持ち運べるのが魅力です。

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× 垂直(地面に対して90度)
ロープの引っ張る力に対しての抵抗が弱く、引っ張られるたびに地面の穴を広げてしまい、簡単に抜けやすくなります。

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× テントに沿って45度(テント側に倒す)
ロープがペグをまっすぐ引き抜く方向に力がかかってしまうため、抵抗がほとんど働かず簡単に抜けてしまいます。

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〇 テントと反対側に45度(テントと逆側に傾ける)
ロープの引っ張る力に対してペグ全体で土を面で受け止める構造になり、摩擦抵抗が最大化して最も抜けにくくなります。

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深く打ち込みすぎると撤収の際に抜けにくくなりますし、浅いと抜けてしまうため、打ち込む深さは8割程度が目安です。

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河合MD

TIPS

ペグの穴に紐を通しておくと抜きやすくなるので、必要に応じてご自身で準備して取り付けてみてください。

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ポールの起点となる4か所をペグダウンします。山では石で打ったり、足で踏み込んで刺すことも多いです。

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石でロープを固定することもありますが、ロープを1本に伸ばして長く使用できる設計になっているので、柔軟に固定することができます。

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河合MD

TIPS

北アルプスのテント場では岩場や硬い砂利地が多く、ペグが奥まで刺さらない場面もしばしばあります。そのような場所では無理に打ち込もうとせず、周囲にある大きめの石にロープを巻き付けたり、ペグの上に重石として乗せたりしてしっかりと固定します。山の地形に合わせた臨機応変な設営テクニックが求められます。

また、風がある場合のペグ打ちは、煽られずにスムーズに固定できるよう、風上から順に作業すると安心です。

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ペグが刺さらない場合、こんなテクニックもあります。まずはロープの輪っかにペグを通し、ずれないようにへこみ部分にロープをしっかり引っ掛けます。

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次に、そのままペグの上に石を乗せて固定します。実際にはもっと複数の石を積み上げるイメージです。

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アウターテントのペグダウンが終わったら、テント外側の中央付近にある黒いループへロープを取り付けていきます。ループの通し方ですが、あらかじめ作っておいたもやい結びの輪っか(先端)を、テント外側の黒いループの下から上へ通します。

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通してできた輪っかの中に、ロープの反対側の端(末端)を丸ごと引っ張り出すと、黒いループにロープがしっかりと結ばれます。

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ぎゅっと引き締め、この状態になればOKです。計4本のロープを取り付けていきます。すべて同じ長さなので、どの場所にどのロープを取り付けても問題ありません。ループ状に結んでいるため、取り外しも簡単です。

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このロープは基本的に一度取り付けたら外す必要はありません。夜間に光る蓄光タイプやリフレクター入りなど、お好みのロープに付け替える場合を除き、付けたまま撤収して大丈夫です。

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河合MD

TIPS

どの形のテント設営でも言えることですが、ジッパーは締めた状態で設営を始めましょう! ジッパーが開いたままペグダウンしてしまうと、生地のたるみ(遊び)のせいでバランスが崩れてしまいます。その結果、後でジッパーを閉めようとした時に生地が突っ張って閉まらなくなったり、全体の配置が歪んでしまったりするんです。ですので、設営時はすべてのジッパーを完全に閉めた状態でペグダウンすることを徹底してくださいね。

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フロントの扉部分のペグダウンを行います。

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この時に、ポールの起点4か所とフロントの張り具合を見ながら全体のバランスを整えると、シワなくきれいに張ることができます。

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最後に、アウターテントの左右・後方の計3か所のゴムのループをペグダウンします。

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換気が必要な時は広いスタンスで、冷気や雨の侵入を防ぎたい時は狭いスタンスで。程よい張り具合にペグダウンするのがコツです。

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河合MD

TIPS

自立式ドームテントは、ポールをクロスさせてフレームを組み立てるだけで自立する形状が特徴です。ペグダウンできない岩場や木道でも設営しやすく、設営後の移動や微調整も簡単。丸みのあるドーム形状は風を受け流しやすく全方向からの風に強い構造のため、高山帯の山岳キャンプでも高い耐風性と安定性を誇ります。

ただし、本来の性能を発揮させるには「シワなく綺麗に張り上げること」が極めて重要です。生地全体に均一なテンションをかけることで、風圧がフレーム全体へスムーズに分散されます。さらに、フライシートのたるみによるインナーテントへの接触を抑えて雨や結露の浸水を防ぎ、風によるバタつきや摩耗も軽減できるため、居住性と耐久性がぐっと高まります

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もっちゃん

ロープを張るときに毎回、長さをどのくらいにすればいいのか悩むんですが、正解はありますか?

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ロープの長さは、イベントでもよく質問されるんですが、長さを調整するパーツが『真ん中あたり』にくる長さが目安です。
本当はペグを遠くに打ち込んで伸ばすほどテンションが効いて安定するんですが、周りの人がつまずく危険もあります。安全性と固定力のバランスが良い『真ん中あたり』で張るのが一番おすすめです。

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ロープがこのパーツ(カムロック)のギザギザに引っかかることで固定されます。

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ロープを上に持ち上げてギザギザから外すと緩み、逆にグッと押し込んで噛ませると固定される仕組みです。

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4本のロープをペグダウンしていきます。風がある場合は、安全のため風上から順に固定していきましょう。

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ロープを引く向きは、アウターテントの縫い目に沿った方向が適切です。それぞれをこの縫い目のラインに合わせてまっすぐ引き、少しゆとりを持たせて(この状態では張りすぎずに)ペグダウンします。その後で、軽く長さを調整します。

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ここのロープも締めすぎるとパツパツになって縫製部分に余計な負荷がかかります。過剰にピンと張りすぎていると、ここが破れて弾けてしまいますので、手で軽く叩いてみて『少し張っているかな?』と感じるくらいで充分です。

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河合MD

TIPS

山では天候が急変しやすく、突然の暴風雨や強風に晒されることが少なくありません。濡れや風による体温低下(低体温症)は命に関わるため、悪天候の中でも戸惑うことなく、数分で雨風を凌げる「シェルター(避難場所)」を作り出す必要性から、極限まで素早く設営できる設計になっています。

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最後に、天井部分についているベンチレーションを開き、換気窓を開放して設営が完了です。

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インナーテント内部には、ヘッドライトやサングラスなどを収納しておけるポケットが設置されています。

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もっちゃん

早速、テントに入ってみました!

普段はキャンプ用で背の高いテントを使っているのでそれに比べると高さは気になりましたが、「これが山岳用のテンとか!」という感じです。

軽量性と耐風性のバランスを考えるとこのサイズ感になるのだと納得。リネル1とリネル2の高さ・横幅・重量のバランスを比べて、どっちのサイズを選ぶか決めたいです!

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インナーテントをメッシュにすると、通気性は抜群です。アウターテントを閉めてインナーをメッシュにする使い方なら、プライバシーを守りつつ涼しく快適に過ごせそうです。

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フルクローズにすれば、室内の明るさは保ちつつ外からの視線をしっかり遮ります。日中の着替えやプライベートな時間を過ごす際も安心です。

RYNEL|リネルの撤収

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河合MD

では、撤収も進めていきましょう。
撤収のコツは、「次回使う時にすぐ設営できるよう整えてしまうこと」です。
ロープやアジャスターも、次回使うことを想定してすぐ使える長さに調整しつつ全てのペグを抜いていきます。

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河合MD

TIPS

【ペグ紛失注意!】
撤収時に抜いたペグをそのまま地面に置いて、なくしてしまう方が非常に多いです。背の低い草や石の影に隠れて見落としやすいため、抜いたペグは置かずに手に持ったまま撤収を進めると安心です。
また、しまう時は土や泥をさっと払い、その場で洗える場合は洗って乾燥させましょう。現地で洗うのが難しければ、自宅にお持ち帰り後に洗えばOKです。湿気は道具の劣化につながるため、少し手間に感じても手入れをしておくことで長持ちし、次回も気持ちよくテント設営をはじめられます。

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ペグを抜いたらロープを伸ばして、軽くまとめておきます。

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アジャスターを緩め、ポケット部分からポールの先端を引き抜きます。

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ポールにはテンションがかかっているので、引き抜きにくさを感じた場合は、ポケット部分の白いロープを補助的に引くと力が入りやすいです。

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ポールを折り畳んで専用の巾着袋にしまいます。

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河合MD

TIPS

【ポールの畳み方】
ポールを畳むとき、端からパタパタ折っていませんか?実はそれ、中のゴム(ショックコード)を傷める原因!おすすめは「中央から半分に折り、さらにその中央から折っていく」こと。中央から順に折ることでゴムが均等に伸び、ポールの長持ちにつながります。

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河合MD

続いてテントを畳んでいきます。インナーテントは取りつけたまま畳みます。

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インナーテントのフロアを下にして、まずはこの四角を意識して形を整えます。

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フロアの外側にはみ出ている生地を内側に折り込み、四角く形を整えます。

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次に、収納袋の幅に合わせて折り込んでいきます。

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さらに、長辺を折ります。

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畳んだポールを芯にして、空気を抜きながらくるくると巻いていきます。

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巻き終わったら、そのまま収納袋に入れます。袋には程よく余裕があるため、無理なくスムーズに押し込めます。

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ペグも忘れずに収納袋へ入れて、撤収完了です。

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河合MD

TIPS

今回は綺麗に畳む手順をご紹介しましたが、例えば撤収を急いでいる時や、急な雨が降ってきた時などは、この収納袋へガサッと丸めて入れてしまっても大丈夫です!ただし、現地ではテントは一見乾いているようでも、結露や地面からの湿気が残っていることがあります。帰宅後は風通しの良い日陰でしっかり干して、完全に乾かしてから保管しましょう。カビや嫌なニオイ、生地の加水分解(ベタつき)を防ぎます。テントを長く愛用するために必ず行ってください。

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もっちゃん

本当に、あっという間に撤収できました!山岳テントは軽くて短時間で片付けが終わるんですね!

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河合MD

そうですね。山では突然の悪天候に見舞われることもあるため、短時間でスムーズに設営・撤収できることは山岳テントには必要不可欠です。

以上でリネルのチャプターは終了です。
スイッチバック、ディークレスト、リネルと3つのテントの設営・撤収を経験してみていかがでしたか?

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もっちゃん

テントと一言で言っても、バックパッキングでどんなスタイルで楽しむかによって、求められるサイズや性能が全く違うのだと分かりました。これまではキャンプ用のテントに慣れていたため、山岳用テントは狭く感じるのではないかと思っていましたが、軽量さや素早い設営・撤収の重要性を実感しました。実際に山へ行って、リネルを試してみたくなりました!

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河合MD

新しいギアをフィールドで試す瞬間もまた、アウトドアがもたらす極上の体験です。ぜひ、その高揚感を山で味わってみてください。次回はいよいよ【実践編】。今回手にした山岳テントリネルの真価を確かめるべく、北アルプスの玄関口・上高地へと向かいます。

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もっちゃん

河合MDありがとうございました!
次回は実際のテント泊に行くんですね。重たい荷物が運べるのか不安もありますが、それ以上に楽しみです!
よろしくお願いいたします!

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